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今回は少し趣向を変えて、これまでこのコラムを書いてきた際にお世話になった参考図書や、西洋磁器についてさらに理解を深めたいと思われる方々のために役に立ちそうな本を、幾冊かご紹介したいと思います。
「洋食器カタログ」 ナビインターナショナル著 ・ 西東社
惹句に「日本で手に入る世界18カ国900点を超える食器を紹介」とあります。幾つかの出版社から類書が出ています。有名ブランドや商品名を知るための入門編と言ったところです。
「ヨーロッパ陶磁器の旅」 朝岡敬史著 ・ 中公文庫
「写真家浅岡敬史が、ワインを片手に訪ね歩いたヨーロッパ磁器の旅シリーズ全六冊」とあります。ハンデーな文庫本で、フランス編、イギリス編、ドイツ・オーストリア編、南欧編、北欧編、そしてトルコ編の六冊です。旅行記として読んでも面白いでしょう。
「マイセン」 ジャネット・グリーン著 南條竹則訳 ・ 集英社
マイセンがヨーロッパにおいて最初に磁器の製作に成功するまでを、その中心的役割を果たしたベドガーの波乱の生涯を通じて描いた読み物。
「ヨーロッパアンティーク・カップ名鑑」 和田泰志緒 ・ 実業の友社
単にアンティーク・カップの紹介にとどまらず、この一冊を読めば西洋磁器全般についてかなりのレベルのことが学べるようにと意図されていて、著者の西洋磁器に関する高い専門的な知識が随所に発揮されています。印刷も大変に美しく、眺めているだけでも十分楽しめる一冊です。
「ヨーロッパの磁器」 ヤン・ディビッシュ著 濱野節朗 萩野美穂訳 ・ 岩崎美術社
西洋磁器の歴史から技術的な事柄、あるいは用語の解説まで専門的で内容の濃い本です。ややマイセンに偏重した印象はありますが、西洋磁器について本格的に勉強してみようと考えている方なら、この本から多くのことを学ぶことができるでしょう。
「The Book of Meissen」 by Robert
E. Rontgen / Schiffer Publishing, Ltd.
マイセンに関する洋書は、当然ドイツ語の本が多数を占めるのでしょうが、そんな中でドイツ人の手による英語の専門書というのは、日本語ならなおさらですが、有難いと思います。著者はアメリカに派遣された経験を持つ元ジャーナリストで、任地で知ったアメリカ人のマイセンに対する不十分な理解や、誤った解釈を正さんとしてこの本をかいたようです。窯印について研究した著作もあります。
ついでに、
「ハプスブルグ家の食卓」 関田淳子著 ・ 集英社
「陶芸」 島田達三著 ・ NHK出版
も挙げておきます。
その他に、各輸入代理店もカラフルな冊子などを多数出しています。これらからもいろいろな知識、有益で興味ある情報を入手することが可能です。
文責:三沢 厚 |